STORY

学生である一ノ瀬 悠《いちのせ ゆう》は、特殊な体質の持ち主である。

「触れた相手に、自分の感情が流れてしまう」

この体質のせいで、悠はなるべく人と関わらないよう、体質を周囲に隠しながら生活していた。

—他人と仲を深めない。
—出来るだけ人に触れないよう注意する。
—やむを得ない時は、ひたすら無心を意識する。

かつて体質が露呈したときに受けたイジメから、悠の心には深いトラウマが刻まれていた。
人と関わらない。自分から人に話しかけず、反対に誰からも話しかけられない。

それはこれからもずっと変わらない。
そのはずだった。

しかし、一人の転校生によって、運命の歯車が回りだす。
隣の席になった彼女が、悠の周囲を徐々に変えていく。 そして、彼女の付き添いでついていった、海が見える病院。 そこで悠は、入院患者である1人の少女と出逢う。

―もう治らない病気なの。
そう笑った少女に、悠の心は揺れる。

生きたいと願いながら死ぬ彼女と、生きる意味を見出せない主人公。
2人の出逢いから、物語は始まる。

季節は初夏。
始まりはまだ、夏の始まりを告げる風が吹き始めた頃だった。

WORLD

物語の舞台は、海に面した町―――衣絵町。

美しい海を眼前に控え、古くから港町として栄えてきた街だ。
しかし、近年の開発化のあおりを受け、街の中心部は急激な発展を遂げていた。

大型ショッピングモールの台頭や、高層ビルの建築。モノレールの建設に、他県との幹線道路や駅前の発展化。
それらは、中心部の都会化を象徴するかのように、この街に急速に根をおろしている。

しかしそれでも、ひとたび海側へ足を延ばせば、自然を色濃く残した田舎の街並みが広がっている。
美しい海や、白い砂浜が、この街の象徴として残っている。

そんな街から、物語は始まる―――。

CHARACTER

一ノ瀬 悠

主人公

「触れた相手に自分の感情が流れてしまう」という特殊体質に悩む少年。
幼少期に受けたイジメが原因で、人と触れ合うことに恐れを抱いている。

冬月 真白

ヒロイン

唯ヶ浜病院の屋上で、悠が出会った少女。
儚さと、不思議な透明感を併せ持つ。

製品情報

ダウンロードURL

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